緊急地震速報システム
自然災害やテロ攻撃等の緊急事態に遭遇した場合、その被害を最小限に留め、事業活動を継続できる計画、BCP(Business Continuity Plan)が求められています。この対策の1つとして「緊急地震速報システム」は注目されています。
緊急地震速報とは発生した地震の震源情報を迅速に配信するシステムです。

緊急地震速報内容
緊急地震速報には「高度利用者向け」と「一般利用者向け」があります。
テレビやラジオを利用して速報される「一般利用」に比べ、専用端末とインターネット回線を利用して速報される「高度利用」は、より早く正確な情報を受信・伝達することができます。
1. 高度利用者(特定利用者)向け緊急地震速報
- マグネチュード3.5以上または推定震度が3以上の場合に震源情報を速報する
- 事業所内に専用受信端末を設置し、専用受信端末により、その場所(ピンポイント)でのS波到達時間・最大震度を予測計算する
- 検知してから数秒~1分程度の間に数回(5~10回程度)発表
- 発表内容
- 発生時刻、発生場所(震源)の推定値
- 地震の規模(マグネチュード)の推定値
2. 一般利用者(不特定多数の者)向け緊急地震速報
- 地震波が2点以上で観測され、最大推定震度が5弱以上の場合、震度4以上の区域を告知する
- 区域:全国を200箇所程度に分割したもの
- 発表は原則1回(TV、ラジオ)
- 発表内容
- 発生時刻、発生場所(震源)の推定値、震央地名
- 震度4以上と推定される地域名
- 具体的な推定震度と猶予時間は発表しない
「高度利用者向け」と「一般利用者向け」の違い
| 項目 | 高度利用者向け | 一般利用者向け(テレビ・ラジオなど) |
|---|---|---|
| 予測エリア | ピンポイント: 専用端末を設置した場所で予測 |
アバウトに予測: 全国を200エリアに分けた地域で予測 |
| 震度設定 | 自由設定: 発報対象は震度1から7強まで自由に設定 |
固定: 震度5弱以上の地震で発報される |
| カウントダウン | カウントダウンあり: 地震到達時間を予測しカウントダウン |
カウントダウンなし: カウントダウンは行わない |
| 発報表現 | 詳細: 「震度○の揺れが~」と具体的に表現 |
あいまい: 「大きな揺れが~」とあいまいに表現 |

多くの地域で発報から主要動(S波)の到達まで
5秒以上の余裕があったことが分かります。
ほとんどの地域で発報より先に主要動(S波)が
到達してしまったことが分かります。
緊急地震速報システムの概要
お客様構内に専用受信端末を設置し、「高度利用者向け」緊急地震速報を受信します。
専用受信端末は、接点情報を外部に送出することが可能なため、接点情報を利用し、放送設備との連動やエレベータの停止、自動ドアの開放、工場ラインの停止、ガス供給弁閉塞等の対応が可能となります。

緊急地震速報システムの活用方法例
企業・工場などにおける利活用例
- 従業員
- 地震襲来前の安全姿勢・避難通路の確保、安全地域への避難
- インフラ
- 各種の危険な特殊ガス、薬品の事前停止
- 生産装置
- 生産機器、装置・作業などの事前停止
商業施設・学校における利活用例
- 従業員・教師
- 地震襲来前の安全姿勢・避難通路の確保、来場者・生徒へのアナウンス
高齢者・障害者・子供等に対する介助活動、安全地域への誘導 - 施設
- エレベータの停止・館内放送連動・厨房等火気使用施設へのガス供給自動遮断
企業・工場などにおける利活用例
- 医師
- 手術の緊急停止
- 従業員・看護師
- 地震襲来前の安全姿勢・避難通路の確保、来院者へのアナウンス
入院患者へ対する避難誘導 - 施設
- エレベータの停止・館内放送連動・厨房等火気使用施設へのガス供給自動遮断